退職届を書きはじめて迷うことってありますよね。
- 退職届を書いた日付はいつにしておく?
- 退職する日付はいつにしておくのか?
- 退職届を会社に提出するタイミングはいつ?
いろんな疑問がでてきます。
この記事では退職届を書くときの日付の考え方について解説します。
退職届の日付は漢字でかくのが常識
退職届を縦書きでかく場合、
日付などの数字は漢数字を使うのが常識です。
縦書きに算用数字を使用したら字面がどうなるか見てみればわかるはずです。
上司から笑われない退職届を提出しましょう。
退職届に明記する日付は2箇所のみです。
- 退職する日と、
- 退職を申し入れる日。
①の箇所は、この日をもって退職するという日付で、通常は最終出勤日と同じになります。
(通常はといったのは、有給休暇の扱い方によっては最終出勤日が退職日と同じ日にならないからです。)
②の箇所は、退職の申し入れをする日付で、退職届を会社に提出する日をかきます。
③の名前の下に押す印は、シャチハタはだめです。
朱肉をつけてから押す印章(はんこ)を使用してください。
なお、②申し入れ日は、①退職日の2週間以前の日付にしてください。
民法627条1項は、
”当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをするることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。”
となっています。
退職を希望すれば、退職の意思を申し入れ(退職届を提出して)てから最短2週間後に退職できるということです。
会社に退職届を提出するタイミングはいつ?
平成29年3月31日をもって退職すると決めたのであれば
平成29年3月31日の14日前となる3月16日までに退職の申し入れを(退職届を提出)しないといけません。
3月16日の日付で退職の申入れをすると、3月17日~3月30日までの2週間を経過することによって雇用契約は終了します。
よって、15日目の3月31日に退職できるというわけです。
退職の申し入れは口頭ではだめなのか?
退職の意思表示を口頭でつたえるか退職届という書面でつたえるかは本人の自由であり、法的に定められた形式はありません。
ただあとから、
「いついつに言った」「いや聞いていない」、
という争いを避けるためにも、いつ退職を申し入れたかの証拠が残る、書面による退職届を提出したほうがスッキリします。
退職日の日付変更を指示されたけど、どうする?
上司に事前に相談することなく、2週間後に退職する旨の退職届を提出したら、
「なにも聞いていない。社内規定で、退職の申し入れは1ヶ月前にすることに決まっているから退職日を1ヶ月後以降の日付にして提出するように」
とか、
「すぐ辞めてくれてもいいから、退職日を明日の日付にして提出してくれ」
といわれた場合、
会社側の提案に同意できるのなら、退職日の変更に応じるだけです。
問題は同意できないときですが、
当事者は解約の申入れをいつでもできます、が
会社側は退職届を提出された場合、
その受取を拒否することはできません。
社内規定よりも民法が優先されます。
会社側がどういおうと退職を申し入れた日から15日目に退職できます。
よほどのケンカ別れでなければ円満退社がベター
ただ、会社側にも都合というものがありますよね。
業務引き継ぎや後任人事などを考えると、退職日にやめられては困るから退職日の変更を求めるわけです。
退職後に会社側でしてもらう手続きなどをスムーズに進めてもらうためにもできるだけ会社側の事情も考慮する余裕も必要かと思います。
ケンカ別れより、円満退社のほうがいいに決まっています。
でも、
退職時に残った有給を使いきるつもりでいるなら、場合によっては円満退社が難しくなることも覚悟しないといけません。
まとめ
〇〇月〇〇日に退職するときめたら、
その日付を退職日として退職届をかく。
退職の申し入れ日はとりあえずは空欄にしておく。
決心が変わらなければ、退職届を上司に提出する当日に当日の日付を記入して渡します。
ただし、必ず退職日の2週間前までには提出してください。
あと、退職届の宛名は、人事権を持つ雇用主である会社の代表者名になります。
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