御中 様 殿

係には御中と様のどちらをつける?宛名が〇〇係の書き方について解説

2014年7月28日

封筒の宛名を「〇〇係」にして郵送することってありますよね。

おもに会社、市町村役場、各種団体などに文書を送るときには「〇〇係」と併記することが多いです。

履歴書なんかだと送り先を「採用係」宛にするように、と明記されていることもあります。

では、「〇〇係」の後には「御中」と「様」のどちらをつけますか?

この記事では、封筒の宛名に「〇〇係」と併記したときの敬称の使い方について解説します。

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封筒の宛名「〇〇係」の後には「御中」をつける

〇〇係の後に「御中」と「様」のどちらをつけたらよいのかで悩む理由は、

〇〇係は部署を指しているのか、特定の個人を指しているのかで判断しかねているからではないでしょうか。

・「〇〇係」を部署名ととらえるなら「御中」をつける。

部署名とするなら、その係のなかには複数人がいると考えます。

ですから、「〇〇係におられるどなたか様へ」という意味合いで、会社名宛に送る場合と同じように「御中」をつけます。

・「〇〇係」を特定の個人をさす別名ととらえるなら「様」をつけてもよい。

〇〇係の仕事を一人でやってる場合に限ります。

この場合は、特定の個人宛になると考えれますので、人名につける「様」をつけてもよいでしょう。

しかしこのような区別を郵便の差出人が正しく判断して「御中」と「様」を使い分けるなんて無理な話です。

結論、郵便の宛先を「〇〇係」にしたら係の後には「御中」をつけてください。

一人で「係」の仕事をやってる人に「御中」で届いたとしても違和感はなく、相手を不機嫌にさせることもないです。

でも、大きな組織内の部署名に「様」で届く郵便は非常に違和感がありますし、差出人の常識を疑う人が大多数でてきても何ら不思議ではないでしょう。

「採用係 様」で履歴書を送ろうものなら、スタートラインですでに一歩後退していますよ。

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〇〇係の後には様をつけない理由

「様」をつけるのはなぜいけないかというと、「様」は人名につける敬称だからです。

そして、「〇〇係」は人名とは考えません。

営業課、人事課、総務課などと同じで、組織内における一つの部署名になるからです。

ですから、「営業課 様」、「人事課 様」、「総務課 様」などとはかかないのと同じで、「〇〇係 様」とはかきません。

「〇〇係 御中」とかかないといけないのです。

ただし、係の人の名前を併記する場合には、「〇〇係 〇〇様」とかきます。

名前がわからないときは、「〇〇係 ご担当者」というかき方もありますが、このときは、担当者の後に様をつけます。

担当者は個人として扱われます。詳しくは、担当の宛名につける敬称は御中か様かどっち?にまとめました。

なお、注意すべきは、宛名には「御中」と「様」の両方をかかないということです。

そうでないと昔のじん兵衛のように陰で女子社員達のいい笑いものです、良かれと思い悦に入っていたら、実は他人から笑われていた恥ずかしい話

御中の意味とはなに?

広辞苑によれば、御中は

「個人あてでない郵便物を出す時、そのあて名の下に添える語」

また、詳解国語辞典には、

「郵便物のあて先が団体・会社などの場合、あて名の下に添える敬称」

と説明されています。

郵便物などのあて名が個人名でなければ、「御中」をつけるということです。

この「御中」にはどんな意味があるかというと、

「御」は「中」につけた尊敬語であり、「中」とは宛先の中にいる人を指すといわれていますので、

御中とは、組織全体・皆様、どなたか誰か様という意味合いをもちます。

人名に、「様」をそえて敬意を表すのと同じで、

会社・団体名には、「御中」をそえて敬意を表すわけです。

「東京株式会社 御中」なら、

「東京株式会社の社員の方ならどなたでも結構ですのでお受け取り下さい」ほどの意味になります。

御中の使い方

郵便物のあて先が団体・会社などの場合に、宛名の下には「御中」の語を添えますが、

なかなか便利に使える語です。

誰あてに出せばよいかわからないとき

郵便を送る際に相手の担当者名がわからないときってありますよね。

「この書類をA社の総務部へ郵送しておいてくれ」と指示された場合、

書類を渡すべき担当者名がわかっていれば、

封筒の宛名は「A社 総務部 〇〇様」と書きます。

でも担当者が誰かわからないときはどうしますか?

実際にこういうケースはよくあることです。

こんなときには、「A社 総務部 御中」と書いて郵送します。

あとは、A社の総務部で封筒を開封してくれた、誰かさんが、しかるべき人に渡してくれます。

とはいえ、重要書類を同封する場合は「御中」の宛名書きで送るのはちょっと問題です。

開封した誰かさんに、不適当に扱われ、なにか不都合なことが発生する恐れだってあります。

重要な郵便物なら、事前に担当者名を聞き出し、「A社 総務部 〇〇様」で送るべきです。

こういう心がけは、とても大切なことです。

御中の正しい書き方の例

封筒の宛名を会社名、団体名、部署名だけにして、個人名を入れないのなら、宛先の下には御中をそえます。

東京株式会社 御中
東京株式会社 経理課 御中
〇〇○市役所 御中
〇〇○市役所 市民課 御中
〇〇○市役所 市民税係 御中
〇〇商工会議所 御中
〇〇銀行 〇〇支店 御中
東京株式会社 人事部 採用係 御中
東京株式会社 懸賞係 御中
〇〇寺 御中
〇〇神社 社務所 御中

などは、一般的に目にする宛名の形です。

封筒宛名に個人名を入れないのなら、宛先には「御中」をつければよいと覚えましょう。

宛名が御中の封筒を開封するのは誰?

御中とは、宛名の組織に所属している、「名前はわからないどなたか様」への敬称だと理解していただければよいでしょう。

組織内にいる人なら誰が開封しても構わないということです。

ですから、特定の人に開封してもらいたいなら、「あなたに宛てた封書です」ということをわかってもらうため、会社や団体名のあとに続けて、個人名を書き「様」の敬称をそえます。

この場合、

「御中と様の両方をつけるのか?」と迷う人もいますが

東京株式会社 営業課 御中
佐藤太郎 

とかくのは間違いです。

昔のじん兵衛には苦い思いで話があります。

あなたには、じん兵衛の二の舞を踏んでほしくないです。

封筒宛名に個人名をいれる場合の「様」の使用例

封筒の宛名に個人名をいれるなら、会社名、団体名にはなにもつけず、個人名にのみ「様」をそえます。

東京株式会社 佐藤太郎 様

東京株式会社 営業1課
佐藤太郎 様

〇〇○市役所 市民課
課長 佐藤太郎 様

東京株式会社 人事部
採用ご担当者 様

東京株式会社 人事部
採用係 佐藤太郎 様

〇〇寺 ご住職 様
〇〇神社 宮司 〇〇様

この場合、基本的には名前を書かれている人が封を開けて読みます。

ただ、会社によっては、個人名が書いてあろうが、親展郵便であろうが、会社宛に届いた手紙は会社の人間なら誰が開いても構わないという考えのところも現実にあると聞きます。

自分宛てにきた封書が勝手に開封されるのは、たとえ誰に読まれても構わないないようのものであっても、イヤなものです。

閉じてある信書の封を勝手に開ければ、家族でさえ罪になる信書開封罪に該当すると思うのですが、会社には正当な理由でもあるのでしょうか。

余談ではありますが、個人名を書いておいたから他の人に読まれる心配はないと考えるのは止めたほうがよさそうです。

他の人にはみられたくない内容の手紙は、自宅へ送るのが安全ですね。

どうしても会社宛に送る必要があるなら、二重封筒にして、中の封筒には「個人名+様」だけを書く方法も考えられますが、

それ以前に、「そんなややこしい手紙を会社宛に送ってくるな」とお叱りをうけそうです。
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返信用封筒の「行」「宛」の消し方

「行」や「宛」は二重線で消します。
この場合、二重線の引き方には二通りの方法があります。

縦書きの場合
・縦にまっすぐ引く
・右上から左下へ斜めに引く

横書きの場合
・横に真っすぐ引く
・右上から左下へ斜めに引く

どちらの方法を使ってもよいのですが、絶対にやってはいけない消し方があります。

それは、

  • 何もしないで「行」や「宛」のまま送る
  • 「行」や「宛」を、真っ黒に塗りつぶす
  • 「行」や「宛」を、修正ペンで消す
  • 訂正線が、1本あるいは3本以上

これらの方法はビジネスマナーに違反するといわれています。

受け取った相手に不愉快な思いをさせないよう正しい方法で「行」や「宛」を消してください。

「行」や「宛」を消したあと「御中」や「様」はどこに書く?

縦書きの場合は訂正箇所の、

  • 真下に書く方法と、
  • 左横側に書く方法があります。

右横に書くという人もいるようですが、
縦書きの場合、右の行から左の行に書き進めることを考えると、書き加える文字が、元の文字の右側にくるということには違和感を感じます。

横書きの場合は訂正箇所の、

  • 消した文字の右に書く方法と
  • 下側に書く方法があります

上側に書くという人もいるようですが、横書きは上の行から下の行へと書き進めますので、下側に書き加えるの自然の筆運びではないでしょうか。

「御中」を返信用封筒の宛名の下につけてもいいのか?

取引先に書類などを送り、その返事がほしいときがあります。

そんなときには、返信用封筒を同封するのですが、自社名や担当部署名に「御中」をつけてもよいのでしょうか。

うっかりすると、宛名を会社名にしてあるから「御中」にしておこうとなりがちですが、これはダメです。

個人宛の返信用封筒、ハガキに、
「東京太郎 様」とかくようなものです。

返信用封筒の自社名、部署名に「御中」をつけることはしません。

個人でしたら、「東京太郎 宛」

ビジネスシーンで使うなら、

「〇〇株式会社 行」
「〇〇株式会社 応募係 行」

です。

「宛」を使ってもいいのですが、「宛」は受取人が個人名の場合に使われることが多く、「行」はビジネスシーンで使われることが多いというだけです。

どちらが正しい、ということはありません。

まとめ

「〇〇係」あてに送る場合は、御中をつける。

「〇〇ご担当者」あてに送る場合は、様をつける。

郵便物のあて先が、会社や団体などの場合、あて名には「御中」をつける。

会社や団体名に続けて個人名を加える場合は、個人名に「様」をつける。

御中と様の使い分け方法は、いたって単純なもので、封筒あて名に個人名を入れるか、入れないかで決まります。

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