法事に招かれた参列者がする挨拶例文「ありがとうございます」は禁句?

1周忌や3周忌の法事の場合、参列者は 親族だけとは限りません。

施主との関係やら、生前に故人と特に親しかったなど、さまざまな理由から親族でなくても法要の案内をもらうことがあるからです。

その場合の参列者は、施主や親族の方にどんな言葉をかけて挨拶すればよいのでしょうか。

親族同士ならお互いに改まった挨拶をすることもないでしょうが、親族ではない参列者も同じような挨拶をすればいいというわけにはいかないですから・・・

法事の案内をもらった参列者は、施主や親族の方にどんな言葉で挨拶をすればよいのかをみていきます。

施主・親族への挨拶

たいてい会場に行けば、施主、親族の方々が一堂にお集まりになっていると思いますので、施主の前に進み一礼してから次のような挨拶をして、お供え物やご仏前と書いた香典を「ご仏前にお供えください」といってお渡しします。

「本日はご法要の席にお招きいただきまして恐縮です。心からご供養させていただきます。」

「本日はご案内をいただきまして恐縮でございます。早いもので、もう1周忌(3周忌)になるのですね。心をこめて供養のお祈りをさせていただきます」

「本日は〇〇さんのご法要の席にお招きいただきましてありがとうございます。一緒にご供養させていただきます」

「本日はお招きいただき恐れ入ります。もう◯年もたったのですね。皆様と一緒にご供養のお祈りをさせていただきます」

「本日はお招きいただきありがとうございます。月日のたつのは早いものですね、心からご供養させていただきます。」

「本日はお招きいただきありがとうございます。この◯年、大変でしたね。今日は心を込めて一緒にお祈りをさせて頂きます。」

「お招きありがとうございます。ご無沙汰ばかりで申し訳ございません。本日は心を込めて供養のお祈りをさせていただきます」

「本日はご案内をいただき、ありがとうございます。あれから何かにつけて故人のことが思い出されます。今日は心を込めて皆様と一緒に供養のお祈りをさせていただきます」

など、まぁ挨拶の例文なんて、探しだしたらいくらでもあり、きりがありません。

上記例文の文節を組み合わせてもいろんなパターンの挨拶ができますよね。

堅苦しく「どんな挨拶がいいか」なんて深く考えることないです。

それに、親族以外で法要の案内をいただいたということは、通夜、葬儀にも出席していて遺族の方とは顔見知りの間柄なんですよね。

形式張った挨拶をしようなんて思う必要はないですよ。

要は、

  • 法要の案内をいただいたことへのお礼。
  • 施主、親族の方と一緒にご供養させていただくこと。
  • 「ご仏前へお供えください」と用意したものを渡す。

これらができれば、立派な挨拶ができたというものです。

長々とした挨拶は不要で、かえって迷惑にもなりかねませんから、手短に済ませましょう。

なお、受付が設けられている場合は、

受付には「本日はお招きいただき恐縮です」など簡単に一言挨拶し、「ご仏前にお供えください」とお供え物とか香典をお渡しします。
ご仏前

1周忌以降は不祝儀袋に曹洞宗の場合いだと「ご仏前」とかきます。

金額は法要だけに出るのか、食事もいただくかによって違ってきます。

「ありがとうございます」は使ってはいけないって?

法事に参列したときの挨拶で「ありがとうございます」は法事の場にふさわしくないので「恐れ入ります」や「恐縮です」に言いかえましょう。

と、いう意見があります。

えっ、「ありがとうございます」はふさわしくないって本当?

たしかに、「恐縮です」は、「ありがとうございます」「感謝いたします」と同じ意味で使われます。

身に余る厚意とか評価を受けたときに、「ありがとうございます」の代わりに使う事が多いですよね。

ですから、どっちでもいいじゃないかとは思いますよ。

でも、「ありがとうございます」はふさわしくないので使ってはダメだといわれたんでは、「それはないだろう」と反発したくなります。

じん兵衛には「ありがとうございます」のどこがふさわしくないのか、理由が全くわかりません。

親族でもないのに法要の案内が届くというのは、よほど故人あるいは施主との関係が深いのでしょう。

そうでなければ、施主も普通は案内状を親族以外に出したりはしません。

案内をだすのは社交辞令ではなく、法要に参列してほしいと願う気持ちがあるのでしょう。

案内をいただいた人も、心から供養したい気持ちがあれば喜んで参列しますよ。

そんなとき、

「本日はお招きいただき恐縮です」は、ちょっと型にハマりすぎ?気持ちがストレートに伝わらない?

案内をもらい断りきれずに参列したの?みたいな

それより

「本日はお招きいただきまして、ありがとうございます」

こっちのほうが、一緒に供養させてもらえるという喜びが云わるのではないかと思います。

まぁ、あまり深く考えることではないと思いますが、「ありがとうございます」が法事の場にふさわしくないという考えには、承服できません。

施主だって、「本日は、ご多忙中にもかかわらずお集まり下さいまして、まことにありがとうございました。・・・・・」と挨拶しますよ。

「本日は、ご多忙中にもかかわらずお集まり下さいまして、まことに恐縮です・・・・・」なんて聞いたことありません。

参列者は、「お招きいただき、ありがとうございます」

施主は、「参列していただき、ありがとございました。」

こんな挨拶のどこがふさわしくないというんでしょうか。

ただし、これはじん兵衛の個人的考えです。

場所柄による風習もあるでしょうから、気なるようでしたら「恐縮です」にすればいいだけの話です。

法事が終わり帰る際の挨拶

食事も終わりに近づき、施主が引き出物を用意しだしたら、法事が終わる合図です。

帰る準備を整え、施主の挨拶を待ちます。

引き出物を受け取り、「本日はおせわになりました。」と挨拶して帰ります。

まとめ

参列者の挨拶といっても、特別なことはありません。

  • 法要の案内をいただいたことへのお礼。
  • 施主、親族の方と一緒にご供養させていただくこと。
  • 「ご仏前へお供えください」と用意したものを渡す。
  • 「本日はおせわになりました」

これらができれば、立派な挨拶ができたというものです。

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