知っておきたい、お祝いを贈るときとお返しの常識としきたり

豆知識


「お父さん、〇〇さんから新築のお祝い
をいただいたけど、お返しはなにが
いいかしら?」

10数年前の話ですが、ものを貰ったら、
そのお返しをするというのは、日本の伝統的
な生活文化の一つといっていいでしょう。

人は様々な場面でお祝いをされたり、
お祝いをしたりします。

チョット考えても、結婚祝い、就職祝い、
子供の誕生祝いなど

贈る人と贈られる人との、心のキャッチボー
ルのようなもので、気持ちのいいものです。

「片祝い」はきらわれます

あなたは、お祝いをいただいたら、
どんな小さなものでも必ずお返しをしなさい
と親から教わりませんでしたか。

昔から、お返しをしないことを
「片祝いになる」といって、
きらったのです。

十五夜の月を見たら、
十三夜の月も見るとか、

お伊勢さんへお参りしたら、朝熊山へもお参
りしないと、「片参り」でよくないとか、
これらに通じるものがあります。

ちなみに、「朝熊山」というのは、
昔より伊勢神宮の鬼門を守る寺として、
神宮の奥之院ともいわれ、

正調伊勢音頭(さわぎ)で、

「お伊勢参りに 朝熊(あさま)をかけよ
朝熊かけねば片参宮」

と唄われ参宮する人々は朝熊山に参詣する
のが常であったといいます。

つまり、日本では片方だけで済ませることを
きらうしきたりが古くからあったのです。

また、お返しをするときには、
いただいた額より少なめにするということ
に留意しないといけません。

なんで少額にするのか、

若いころ親に聞いたことがあります。

いわく、

「それには、有難く頂きますという意味
がある」

「貰った額より高額なものを返すのは、
相手の心を無にするものであり、
今後の祝は無用にしてほしいという
ことにもつながるからだ」と。

また、お返しするときには「内祝い」
というのしを付けてお返しします。
これは日本の古くからのしきたりです。

このようなしきたりは、子から孫へと受け
継がれていかなければ、
いつかなくなってしまいます。

今、断ち切るわけにはいきませんよね。

でも、おすそ分けの場合は…、お返しどうしてます?

あらたまったお祝いの贈物とは違う、
おすそ分けのお返しで、お互いギクシャク
することありませんか。

野菜なんか田舎の実家から食べきれないほど
送ってきたから、

「良かったらどうぞ」って人からいただく、
おすそ分け。

これって結構お返しに悩む人が多いみたい
です。

なに返したらいいかわからず、
結局貰ったものより多少高額なお菓子類を
お返しする場合があるようです。

でもこれって、

「貸し借りはいやなの」みたいな感じの
お返しにとられかねません。

なんか世知辛い世の中になってきました。

我が家は、おすそ分けの貰い物にはそんな
に気を使いません。

気軽に、嬉しくいただいておき、
そのうち旅行なんかに行ったときのおみやげ
をお返しにつかうことが多いです。

金額的にもほんのちょっとしたものです。

おすそ分けしてくれる付き合い関係ですから
、そこのところはハッキリいって不必要な
気はつかいません。

中にはそんなに親しい付き合いもないのに、

「どうぞ」といって持ってくる人もいます。

「なんでウチにもってくるんだ?」

「そんなの貰っておくだけでいいのよ」

次からは持ってこなくなるので、
それで良しです。

世の中、図太くしていないと、
心安らかな生活はできません。

おすそ分けに関しては家内のポリシー
に従っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました