老後にマンションは後悔だって?体験者の知恵袋が語る本音!

つぶやき

戸建てで生活しているあなたへ。

老後も今の生活スタイルを続けますか?それとも、年を取るとマンションの方が便利だと思いますか?

私自身、古希を迎えた際に戸建てからマンションへ引っ越しました。

老後の体力の低下を考えると、マンションの方がより合理的に暮らせると感じたからです。

老後のためにマンションへの住み替えを経験し、感じたこと、後悔や満足した点を正直にお話しします。

この体験が、戸建てからマンションへの住み替えを考えている方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。

マンションに住み替えてよかったと思うこと

マンション2階の角部屋に引っ越してから5年は経ちますが、戸建てからマンションに住み替えて本当によかったと感じているのは、

  • 夏は涼しく、冬は暖かいので快適です(光熱費が少なく済みます)。
    その違いの大きさにはびっくりしました。
    (一軒家のときは、夏は玄関を開けるとムッとする暑さがあり、
    冬はブルッとする冷気を感じたものです。単に断熱工事が悪かったといえばそれだけのことかもしれませんが・・・)
  • 2階部分がないので、平面の単純な動きだけで済みます。
    (家の中での守備範囲が狭くなりました)
  • 1階と2階を行き来することがなくなり、生活が楽になりました。
    (膝関節が痛くて階段の下りがつらかったです)
  • 外出する時は玄関ドアの鍵一つですませられる安心感があります。
    (空き巣などの侵入口が限られるので防犯対策がとりやすいです)
  • 台風、大雨でも戸締まりを心配する必要がない。
  • 戸建てに比べれば、頑丈な鉄筋コンクリートの建物に守らてているという安心感があります。
  • 庭の手入れに必要な時間と労力から開放されました。
    (庭を持て余していた私は、草むしりというストレスから開放され最高の気分でした)
  • 心配していた隣の部屋や上の階、下の階からのテレビの音や話し声などはまったく聞こえてきません。
  • 健康のためのウオーキングは雨の日だって、マンション内の階段を利用すればできますよ。
    膝の痛い私は、階段で上の階まで上り、下りはエレベーターを利用しています。

そしてマンションは、

玄関ドアを閉じさえすれば、周りとの関わりを絶ちきり、自分たちだけの生活空間を作り出すことができます。

大きな気密性の高い箱の中に入り込んだようなこの感覚は、戸建てに住んでいたときには感じたことがありません。

近所付き合いが苦手という人には、大きなメリットかもしれません。

逆に、社交性の高い人なら、今まであったご近所との付き合いがなくなるのは寂しいと感じるかもしれません。

個人情報保護の観点からなんでしょうか、「隣は何をする人ぞ?」状態です。

同じマンション内に住んでいても、住民同士の親しい付き合いはまずありませんし、

ただ、町内会の会長など、役員になれば、ある程度の基本情報は知ることができます。

まぁ~知ったからどうだってことはありませんけどね。

「生活していく」、というそれだけを考えればとても合理的な居住空間であり、老いた体に負担をかけずに生活ができるという点では良かったと思っています。

相手に先立たれ、一戸建ての家にポツンと一人より、マンションの部屋で一人でいた方が寂しくないだろうと思っています。

そんな事考える年にもなりました・・・

マンションに住むなら3階まで

老後を考えての住み替えなら、3階までに住むべきです。

大地の気を受けることができるのも3階までだといわれています。

マンションの高層階は見晴らしはよく人気もあります。

そのため、いざ売却するとなったとき、上の階へいくほど買い手がつきやすく、売り相場も高くなるといいます。

しかし老後を迎えてからの住み替えで、高層階の部屋を求めるのは考えものです。

高階層に住むデメリット

高層階に住むとこんなデメリットで苦労します。

  • エレベーターの定期検査、修理中は階段を利用しないといけません。
    エレベーターが使えない時間帯に出入りする人は、本当に大変だと聞いています。
  • 貯水タンクの定期検査、掃除で、断水になるという連絡があれば、高層階の人ほど生活水の確保が必要となります。多分最上階では作業が始まってしばらくすれば断水になると思います。
  • 給水管に満杯だった水も、上の階から段々となくなってくるからです。でも、2階だとまったく影響をうけません。2階が出なくなる頃には作業が終了してしまうからです。

エレベーターは、25年も経てば大掛かりなメンテナンス工事が必要になります。

高層階の人にとっては、1週間ほどのあいだ、荷物を持っての階段上り下りは本当にご苦労さまなことです。

余生を気軽に過ごす目的でマンションに住むのなら、せめて3階までのフロアーに決めるべきです。

私は、住んでみてつくづく2階で良かったと思っています。

マンションって振動音はヒドイ

マンションって、他の部屋とか外からの騒音は全く気になりませんが、マンション内のリフォーム工事等で発生する振動音はとてもウルサイし気になります。

3階も4階も上の部屋で工事をしているのに、振動音はまるですぐ近くの部屋で工事しているように大きな音が聞こえてきます。

とても予想外でビックリしました。

マンションのデメリットは管理費と資産価値の減少?

マンション管理費支払いのことは承知の上だったのですが、実際に預金から毎月引き落とされていくのをみると、気が滅入ります。

生活費がどれだけ残っていくかは、電卓をはじいてよくよく検討はしたはずなんですが、

今までの、住居費ゼロのありがたみを知ることになりました。

賃貸だったら、とても我慢できないし、賃貸でマンションへの住替えはよほど資金に余裕がないと無理です。

毎月の管理費については納得するしかないです。

そうでないと、大きな節目でのマンション修繕工事費用が捻出できないからです。

それぞれのマンションによりけりですが、大きな修繕工事ともなれば、1戸あたりの負担は70万円~100万円の費用がかかるといわれています。

もし積立金で修繕費用がまかなえなければ、不足分は住民が負担しなければいけませんから、

中古マンションを購入するときは、マンションの修繕積立金がいくらあるかは重要なチェック項目です。

そのほか、

  • 築50年後にはこのマンションの資産価値はどうなるのか。
  • 建て替えが必要なことにでもなったらどうなるのか。

・・・ついついいらぬ先の心配をしてしまのもマンションならではのことです。

戸建てなら、

  • 建物を取り払えば土地は自由に使うことができます。
  • 子供や孫が新しい家を立ててもいいし、土地を処分することもできます。

マンションに比べれば自由度は高いですから、孫子(まごこ)の代を考えれば戸建ての方が将来設計がしやすく、資産価値も下がりにくいと思います。

ただ、都心以外の一戸建ての資産価値は低下する可能性が高く、駅近のマンションは売却時の需要が見込めるといいます。

最終的には、個人の希望や状況に合った住まい選びが重要です。

マンションに住み替えて後悔はない?

その時々の気のもちようで変わります。

人の気持ちなんて、常に揺れ動き変化を繰り返すのが当たり前なんですから。

老人にとって室内での動きが楽だというのも、いってみれば縦の空間への広がりがないからです。

でもこのことは、動きに変化がなくて物足りないという気持ちにもさせます。

戸建てで1階、2階と行き来するのは面倒でした。

しかし、今考えると生活に変化をつけてくれていたんだと思えますから、人の感情なんておかしなもの、勝手のいいものです。

コンパクトな居住空間での生活は、人によっては、狭い場所に閉じ込められているような圧迫感を感じるかもしれません。

老後の生活を物理的なめんで考えれば、マンションでの生活は快適といえますから、現実的な生活上の不満はないです。

問題は、住んでみて初めてわかったのですが、居住スペースが減ったこともあり、戸建ての方がマンションに比べて上質な住まいだという固定観念が自分の中にあったという気づきです。

これは正直厄介なものなんです。

現実は楽で快適な生活に満足しているというのに、ふっと、あれだけいやがっていた庭の手入れ、むだな動きが懐かしくもなり寂しい思いがつのるのです。

私でさえそう思えるのですから、

庭で花木を育てたり家庭菜園を楽しんでいた人にとっては、口にだすことはなくても、かなり寂しさがこたえると思います。

ですから、プランターがたくさん置けて、ちょっとした菜園、花木が楽しめる程度の、できるだけベランダ部分が広いマンションにこだわったほうがよいでしょう。

時が経てば、懐かしい思い出話になるのかもしれませんが・・・

どうも私は欲張りな人間のようです。

一戸建とマンションでは経済的にはどっちがお得になる?

私は、老後の住みやすさを重点においたのですが、そろばん勘定を弾いたらどちらに軍配が上がるんでしょうか。

自宅を売却する際に、不動産の専門家にきいた重要なポイントを分かりやすく説明します。

  1. 同じ広さの住宅を比較した場合、一戸建てはマンションよりも約500万円から1,000万円高額です。
  2. マンションの場合、毎月約25,000円の管理費と積立金が必要になります。
  3. 一戸建ての場合、約40年経過すると修繕が必要となります。1階をリフォームするのに700万円かかったという人もいます。
  4. この700万円を25,000円で割ると、マンションの管理費と積立金に相当する期間は約23年となります。
  5. マンションの固定資産税は年間約15万円、一戸建てでは約20万円です。これは年間で少なくとも5万円から10万円の差があることを意味します。40年間で考えると、この差額は最大400万円になります。
  6. マンションは価値が上がり、将来的に高く売れる可能性がありますが、木造の一戸建ては劣化が進むため、価値が上がることは期待できません。

結局のところ、最終的には、どのタイプの住宅を選ぶかは家を持つ目的や、個人の好みによるということです。

戸建ての選択は多くの要因に依存します。

一方で30年以上持続する住宅があれば、他方では早期に補修が必要な住宅もあります。これは予測不可能な要素が含まれています。例えば、健康管理を怠らない人が長生きする一方で、一見健康そうに見える人が突然の病気で苦しむこともあります。

マンションでは毎月一定の管理費と積立金が発生しますが、戸建ての場合、これらのコストはかかりません。この点で、戸建てはより経済的な選択肢となり得ます。しかし、お子さんがいない場合、戸建ては広すぎるかもしれません。小さな戸建てなら、固定資産税も少なく、リフォームのコストも低く抑えられます。

結局、戸建てとマンションの選択は、個人の好みやライフスタイルによって異なります。どちらもメリットとデメリットがあり、正解は一つではありません。小さめの中古戸建てを選べば、固定資産税が土地部分のみで、年間の税金は非常に低いです。

一般的に、一戸建ては価格が高めです。マンションの場合、その管理組合の運営状況が重要です。運営が不十分だと、マンションの住環境は劣化しやすく、問題が生じやすいです。

木造住宅の場合、建物の維持に注意が必要です。特に、木材のつなぎ目が緩むと修繕が必要になることがあります。これは維持管理の手間を増やします。

一方、マンションの維持管理が適切に行われていれば、長期的に住むには良い選択肢です。しかし、建物が老朽化した場合には、新しいマンションへの買い替えを検討することになるでしょう。

まとめ

二兎を追う者は一兎をも得ず、といいます。

体力の衰えをカバーしてくれる合理的な生活様式を第一に考えるなら、マンションでの生活は最高です。

その代わりに、捨てなければならないものもあります。

花木を育てるのが好きで、ちょっとした家庭菜園まで楽しんでいた人なら、マンションへの住み替えは慎重に考えられたほうがいいです。

どうしても、引っ越した後には心に隙間が生じてきます。

そこを飲み込んで実利を取る、という覚悟がないと後悔のほうが大きくなる恐れがありますよ。

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