何か願い事があるときに、神社にお参りに行かれるかたは多いと思います。
ですが、いざ神社に着いて神様の前で願い事を言おうとしたときに、願い事の言い方が分からなかったりして、しっかりと願い事を伝えられなかったということはありませんか?
また、あまり神社参拝に行き慣れていないと、正しいお参りの仕方で迷ったりもします。
せっかく神社にお参りに行って神様に願い事を伝えるのですから、事前に願い事の言い方や正しいお参りの仕方を確認しておきましょう。
こちらの記事では、神様にお願いごとをするときの3つのポイントを説明します。
神社参拝での願い事の言い方
神社に行く前には、どのように願い事を伝えるかを整理しておきましょう。
いざ参拝するときになってから、あれこれ願い事を考えていては満足なお参りができません。
1.住所・氏名を名のる
神様の前でお参りする際には、ただちに願い事を述べるのではなく、まずは自己紹介から始めましょう。
神社でご祈祷をお願いする際も、神主さんは「○○に住まいし○○なる者」みたいなことを願い事の前に言われます。
この自己紹介を通じて、神様に自分の存在を知っていただくことで、願い事が叶う可能性が高まると考えられます。
2.日頃の感謝を伝える
自分の名前と住所を告げた後、次にすることは日常生活での感謝を神様に伝えることです。
神社への参拝では、神様への感謝の心を表すことが非常に重要です。多くの成功者もこの習慣を重んじており、神社参拝を通じて常に神様に対する感謝の気持ちを忘れずにいます。
今、無事に過ごせているのは、神様がいつも私たちを見守ってくださっているからです。
3.願い事を言う
神様に対し、自己紹介として名前と住所を伝え、感謝の気持ちを表した後、次に願い事を述べます。この時、願い事をただ他人に委ねるような言葉遣いではなく、自分自身の意志と決意を強調し、その願いを見守ってほしいとお願いする形で表現しましょう。
よい例:
「○○できるように頑張ります、どうか見守っていてください」
「大学試験に合格するように努力しています。どうか見守っていてください」
悪い例:
「○○の夢を叶えてください」
言ってはいけない願い事
神社における願い事には守るべきタブーが存在します。
たとえば、
他人に害を及ぼすような願い事は禁忌とされています。日本には「人を呪わば穴二つ」という諺があり、他人の不幸を願うとそれが自分に戻ってくると言われています。
神様はこうした不正な願いを受け入れることはなく、不吉な影響を受ける可能性もあります。
神社のお参りの仕方
次の手順で正しいお参りをしましょう。
- 鳥居の前で一礼
鳥居は神様の世界と人間の世界を区切る境界とされています。鳥居をくぐる前に、約30度の角度で一礼(敬礼)をします。
参道を歩く際は、神様の通り道といわれる真ん中を避け、左端を歩きます。 - 手水舎での清め
手水舎で手と口を清めることで、身を浄化します。
・右手でひしゃくを持ち、水を汲んで左手を洗う
・左手に持ち替えて右手を洗う
・右手に持ち替えて、左の手のひらに水を溜め、口をすすぐ
・ひしゃくを立てて残った水で持ち手をすすぎ、元の場所に伏せて置く
この一連の動作は、すべて最初の一杯の水で行います。 - 鈴を鳴らす
賽銭箱の前に来たら一礼し、鈴を鳴らします。
鈴を鳴らすのは、参拝者が心を整え、神様の前に立つために行う清めの儀式です。
そのため、しっかりと縄を両手で持ち振ってください。鈴の音が強く鳴ることがあっても気にすることはありません。
この行為は、「鈴祓い」と呼ばれます。 - お賽銭を入れる
賽銭箱にお賽銭を入れる際は、投げ入れずに静かに入れるのが礼儀です。 - 二拝
最初に軽く頭を下げ、
次に深く2回お辞儀をします。
次に願い事を言います(神主はここで祝詞をあげます)。 - 二拝二拍手一拝
深く2回お辞儀をします。
胸の前で手を合わせて2回拍手します。
再び深く一礼します。
最後に軽く頭を下げます。 - 神社を出る際の一礼
参拝を終えた後、鳥居をくぐる前に再び本殿に向かって一礼します。
参拝の服装:
- 正式参拝
男性はスーツとネクタイ、女性はスーツやワンピース。 - 略式参拝・御祈願
普段着で良いですが、ジーンズやジャージ、露出の多い服、サンダルは避けましょう。
参拝の時間:
- 朝の早い時間が最適です。太陽の上昇とともに活動エネルギーが高まるためです。
- 夕方や夜は避けるべきです。陰の気が高まり、霊が動きやすい時間帯とされています。
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