犬も歩けば棒に当たるとは、
「何かをすれば、思わぬ災難に遭うことがある」という意味のことわざです。
ただし、現代では「行動することで思いがけない幸運をつかむ」というポジティブな意味でも使われることがあります。
この記事では、ことわざの本来の意味から、由来、使い方、例文、英語表現まで、わかりやすく解説します。
「せっかく動いたのに、まさかのトラブルに巻き込まれた!」
「思い切って挑戦したら、予想外にいい結果が出た!」
そんな経験、あなたにもありませんか?
犬も歩けば棒に当たるの意味とは?【ネガティブ・ポジティブ両面を解説】
「犬も歩けば棒に当たる」とは、
「行動すると、思いがけない災難に遭うこともある」という意味のことわざです。
もともとは「むやみに動くと災難に遭うから慎重に」という注意喚起の意味合いが強いものでした。
しかし近年では、「行動すれば幸運に恵まれることもある」という前向きな解釈も広まっています。
『デジタル大辞泉』によると、現代では「災難に遭う」「幸運に巡り合う」どちらの意味でも使われています。
文脈によって、ポジティブにもネガティブにも受け取れることわざなのです。
犬も歩けば棒に当たるの由来|なぜ犬と棒なのか?
このことわざが生まれた背景には、昔の日本の生活風景が関係しています。
- 昔は村に野良犬が多く、歩き回る犬を追い払うため、棒を使っていた。
- そのため、「歩き回る=災難(棒に当たる)」というイメージが定着した。
つまり、「余計な行動をすれば痛い目を見る」という教訓が、身近な存在だった犬と棒で例えられたのです。
犬も歩けば棒に当たるの使い方と例文【日常会話・ビジネス・小学生向け】
では実際に、どんな場面でどう使うのでしょうか?例文で具体的に見ていきましょう。
● 日常会話での使い方
「ちょっと新しいこと始めたら、トラブル続きだよ…。まさに犬も歩けば棒に当たるだね。」
● ポジティブな意味での使い方
「ダメ元で応募したら合格した!犬も歩けば棒に当たるってこのことかも!」
● ビジネスシーンでの例
「飛び込み営業したら、予想外に大口案件が取れたよ。犬も歩けば棒に当たる、だな。」
● 小学生向けの説明と例文
- 意味: 何かすると、いいことや悪いことが起きるかもしれない。
- 例文:「発表にチャレンジしたら、先生にほめられた!犬も歩けば棒に当たるだね。」
作文やスピーチでは、「挑戦して結果が出た」という流れで使うとわかりやすいでしょう。
犬も歩けば棒に当たると猿も木から落ちるの違い
似たことわざに「猿も木から落ちる」がありますが、意味は少し違います。
- 犬も歩けば棒に当たる: 行動すると災難や幸運に遭遇する
- 猿も木から落ちる: 得意なことでも失敗することがある
場面に応じて使い分けましょう。
犬も歩けば棒に当たるの英語表現【似たことわざも紹介】
英語で「犬も歩けば棒に当たる」に近いニュアンスを表す言葉もあります。
- Nothing ventured, nothing gained.(冒険しなければ得るものはない)
- Every dog has its day.(どんな犬にもその日がある)
- No pain, no gain.(痛みなくして得るものなし)
ニュアンスは少しずつ異なりますが、行動の結果に触れるという点で共通しています。
まとめ|犬も歩けば棒に当たるを正しく使おう
「犬も歩けば棒に当たる」は、行動によってリスクもチャンスも生まれることを教えてくれることわざです。
もともとは「余計な行動を慎め」という意味でしたが、今では「挑戦すれば新しい道が開ける」という前向きな使い方も増えています。
どちらの意味で使われているかは文脈を見て判断しましょう。
日常会話でもビジネスシーンでも役立つ言葉なので、ぜひ覚えて活用してみてください。