家族そろって愛知県から東京へ引っ越すことになった知人の加藤さん。
引っ越しまであと1ヶ月弱とせまり、アレヤコレヤでてんやわんやの最中です。
郵便を引っ越し先へ転送してもらうためには、郵便局へ住所変更の「転居届」をださないとダメだよと教えてあげたのですが、
郵便局で行う住所変更の手続きってなに、転居届をだすにはなにを用意していけばいいのか。
加藤さんは、はじめての引っ越しで、あたふたするばかりです。
そこでじん兵衛が、引っ越しにともなって郵便局でやっておかなければならない、住所変更の手続やら、気になる「転居届」のアレコレを調べました。
加藤さんが参考にしてくれると、じん兵衛も調べた甲斐があるというものです。
郵便局での住所変更の手続きは転居届をだすだけです
引っ越しで住所変更する場合は、忘れずに郵便局に住所変更の手続をします。
なにも難しいことはなく、郵便局に備え付けられている「転居届」の用紙に必要事項を記入して窓口へ提出するだけで終了します。
もし、転居届をだし忘れたまま引っ越しをしてしまった場合はどうなるかというと、
愛知県の旧住所宛に郵送されてきた加藤さんへの郵便物は、受け取る人が誰もいないので、郵便受けに投げ込まれて溜まっていくだけです。
親切な郵便配達人だと「おかしい」と思って、加藤さんが本当に住んでいるのかどうかを確認してくれるでしょう。
そして、今は住んでいないということがわかれば、とりあえず郵便局に手違いはないのか、転居届の有無を調べてくれると思います。
結果、転居届がだされていなければ、郵便物は「配達先住所に宛名人なし」として発送人のもとへに返還されて終わりです。
ですから、家族そろって引っ越す場合は、「加藤家の全員は愛知県の旧住所から東京の新住所に転居します」という、転居届を必ず郵便局にださないといけません。
特に、賃貸の部屋から引っ越しする場合には、転居届は絶対に忘れないでください。
すぐあとから入居した人に迷惑をかけたり、不要なトラブルの原因となることがあります。
ただ、単身赴任で引っ越しするなら、転居届をださなくても、赴任先へ郵便を転送してもらえる方法を利用したほうが、本人や家族にとっても都合がいいですよ。
その方法とは>>単身赴任なら郵便物の転送は転居届を出さずにこの方法がおすすめです!
転居届はどこの郵便局へだせばいいのか
転居届は、どこの郵便局の窓口であっても受理してくれますので、
近くて便利な郵便局の窓口に提出すればいいです。
転居届に必要なものってなに
1.転居届を郵便局窓口に提出する際には、
転居届の提出者が、転居する本人であること及び旧住所が確認できる書類が必要です。
運転免許証だと本人であること及び住所が同時に確認できるので一番おすすめです。
運転免許証がない場合は、パスポート、各種健康保険証、住民基本台帳カードまたは住民票など、官公庁が発行した住所の記載があるものを持参するといいです。
2.窓口に提出できない場合は、
転居届に記入の上、切手を貼らずにポストに投函します。
ポストに投函した場合は、転居届受付後に、郵便局から次の方法により転居の事実確認をされる場合があります。
- 日本郵便株式会社社員による現地訪問
- 転居者が不在の場合、同居人等への転居者の居住の事実確認
(単身赴任など、家族の中の一人が転居した場合) - 旧住所あて確認書の送付
転居届はネットでできないのか
Welcome Town (ウェルカムタウン) というウェブサイト上で、24時間いつでも転居届をだすことができます。
このサイトは、日本郵便株式会社が提供するインターネット上での転居届受付サービス(「e転居」)ですから安心して利用できます。
転居届を受付けるだけでなく、インターネット上での転居届の受付状況の確認サービス(「転居届受付状況確認」)や、インターネット上での転居はがき作成サービス(「e転居はがき」)などが利用できるウェブサイトです。
インターネットに接続しているパソコンまたはスマートフォンから転居届が申し込めるので、郵便局まで出向く必要がありません。
いつでも、どこからでも転居届を申込みできるというのは、忙しい人にとってはとても助かるサービスです。
「e転居」を詳しく知りたい方は
>>オンラインでらくらく転居届
でも正直、じん兵衛には、窓口で担当者に記入箇所を確かめながら書いて提出するほうが安心できて、性に合っています。
転居届はいつから郵便局へだせるのか?
郵便局への転居届は、いつから~いつまで、にだすという決まりはありませんので、自身の都合のいいときに手続きします。
転居届を提出してから、登録されるまでには3~7営業日かかります。
このあたりも計算して、引っ越しの日程が決まったら、できるだけ余裕をもって提出することをおすすめします。
転送日は指定できる?転送開始までいく日かかる?
転居届には、転送開始希望日を記入する欄があります。
ここに、新住所で受取可能な日付を記入すればよいのですが、「明日引っ越しするので、明日の郵便物から新住所へ転送して下さい」といっても、それは無理というものです。
転送の手続きが済むまでには、転居届日の提出から3~7営業日はかかります。
転送の開始は、早くてもそれ以降からとなります。
新住所へ引っ越しする日から逆算して、転送開始希望日を決めたら、転送希望日の10日ほど前には転居届を提出しておきましょう。
いつまで転送してくれるのか
転居届日(転送開始希望日からではありません)から1年間転送してくれます。
ただし、「転送不要」と書かれた郵便物は転送サービスの対象外ですから、転送されずに発送人へ返還されるということは覚えておいて下さい。
(「転送不要」とは、「この住所に住んでいない場合は返還してほしい」という差出人の意思表示です)
なお、1年間の転送期間経過後も転送を希望する場合は、転送期間が終了する前に、再度転居届をだせばいいです。再度出せる回数に上限はありません。
転送期間が終了してからの更新手続きだと、転送期間が終了した日から転居届の更新が登録される日までの期間に届いた郵便物は発送人へ返還されます。
転送サービス期間後に旧住所へ届いた郵便はどうなる
旧住所へは配達されず、差出人へ返還されます。
旧住所がマンションで、あとから入居した人の名前が、表札に書かれていようが、なかろうが、郵便局内で転送期間切れ郵便物として処理され、差出人へ返還されます。
もし心配であるなら、転居届をもう一度だして転送期間の更新をすればいいです。
更新は何度でも申し込めます。
転居届がだしてない旧住所に届いた郵便はどうなる?
旧住所がマンションなどの場合、配達されてしまう恐れはあります。
郵便配達人は受取人の名前まで気にしません。マンション名と号室が正しければ十分です。
名前の違いに気がついても「同居人ができた?」くらいにしか思いませんよ。
ただ、親切な担当者だと、「この人は住んでみえますか?」と聞いてくれるかもしれません。
住んでいないとわかれば、差出人へ返還してくれます。
これは、配達人によりけりとしかいえません
また、あとから入居した人が親切な人なら、郵便局に「この人はいませんよ」と連絡をしてくれるかもしれません。
そうでなければ、受け取ったままでゴミ箱へポイです。
悪意があれば、開封されて大事な個人情報がのぞかれるかもしれません。
転居届は忘れないように必ずだしましょう。
転居届の旧住所に、復数の住所を登録できるか
例えば、
AからBに転居して1年近くたったので、転送期間を延長してもらうために転居届の更新をした。
なのに今度は、
BからCに転居することになったという場合。
転居届はどう書けばいいのかということですが、
こういう場合は、転居届を2通提出します。
1通の転居届の旧住所欄には「Aの住所」を記入し、
もう一通の転居届の旧住所欄には「Bの住所」を記入します。
新住所の欄には2通とも「Cの住所」を記入します。
こうすることで
AとBに届いた郵便は、それぞれ
A→C
B→C
の形で転送してもらえます。
もちろん、
A→Bの転居届はもうだしてあるということで、
B→Cの転居届だけを提出すればいいのではという考えもあります。
それでもいいのですが、その方法だと、
Aに届いた郵便は
A→B→C となってBを経由しないことにはCに届きません。
A→C に比べると、余分な経由地をはさむことで、手違いが起きる心配がありますし、配達日にも影響してきます。
A→C
B→C
の2通の転居届をだせばいいのです。
A→Bの転居届は、あとからだした転居届でA→Cに上書きされます。
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