厄年に「厄払いをしないとどうなるのだろう」と不安になったことはありませんか。行かなかったせいで災いが起きるのでは、家族や周りに迷惑がかかるのではと心配になる人もいるでしょう。
この記事では、厄払いをしない場合の考え方と、不安なときの対処法をやさしく整理します。
厄年に厄払いをしないとどうなる?
まず結論から言うと、厄年に厄払いをしなかったからといって、必ず災いが起きるわけではありません。厄払いは強制ではなく、受けるかどうかは本人の考え方や気持ちによって決めてよいものです。
厄払いをしないと必ず不幸になるわけではない
厄年と聞くと、「何か悪いことが起きるのでは」と不安になることがあります。さらに、厄払いをしていないと、「もし不幸が起きたら自分のせいかもしれない」と考えてしまう人もいるでしょう。
けれども、厄払いをしなかったから必ず病気になる、事故に遭う、仕事で失敗する、家族に不幸が起きる、というものではありません。
実際には、厄払いを受けずに何事もなく過ごす人もたくさんいます。反対に、厄払いを受けたとしても、人生の中で困りごとや不運がまったく起きないわけではありません。
大切なのは、「厄払いをしなかったから悪いことが起きる」と決めつけないことです。厄年は、怖がるための年ではなく、健康や暮らしを見直す節目として受け止めるとよいでしょう。
ただし不安が強い人には心の区切りになる
厄払いには、科学的に災いを防ぐ効果が証明されているわけではありません。それでも、多くの人が神社やお寺で厄払い・厄除けを受けるのは、気持ちを整える意味があるからです。
「これでひと区切りついた」「できることはした」と思えるだけでも、心が軽くなることがあります。
不安を抱えたまま一年を過ごすより、手を合わせて健康や安全を願うことで落ち着けるなら、厄払いを受ける意味は十分にあります。
じんさんとしては、厄払いは「行かないと不幸になるもの」ではなく、「不安な気持ちを整えるための方法」と考えるのが、ちょうどよいと思っています。
厄年は生活や健康を見直す節目と考える
厄年とされる年齢は、仕事、家庭、健康、人間関係などに変化が出やすい時期と重なることがあります。
そのため、昔の人は「この年齢になったら少し慎重に過ごしましょう」「無理をしすぎないようにしましょう」という意味で、厄年を大切にしてきたのかもしれません。
厄払いをするかどうかだけにこだわるより、睡眠、食事、健康診断、家族との会話、仕事の無理などを見直すことのほうが、実際の暮らしには役立ちます。
厄年をきっかけに、自分の体と心を整える。そう考えると、厄年も少し前向きに受け止められます。
厄払いをしない人はいる?
厄年でも厄払いをしない人はいます。信仰や考え方、忙しさ、費用、地域の風習などによって、厄年の受け止め方は人それぞれです。
気にしない人もいる
厄年をあまり気にしない人は、厄払いを受けずに普段通り過ごすこともあります。
「厄年は迷信だから気にしない」「忙しくて行かなかった」「家族も特に気にしていない」など、理由はいろいろです。
厄払いをしないから非常識ということはありません。地域や家庭によって考え方は違いますし、本人が納得しているなら、それもひとつの選択です。
本厄だけ受ける人もいる
前厄・本厄・後厄の3年間すべて厄払いを受ける人もいれば、本厄だけ受ける人もいます。
特に男性の42歳、女性の33歳などの大厄だけは気にして、本厄の年に一度だけ厄払いを受けるという人もいます。
必ず3年連続で受けなければならない、という決まりがあるわけではありません。迷う場合は、参拝予定の神社やお寺の案内を確認して、自分に合う形を選ぶとよいでしょう。
お参りだけで済ませる人もいる
正式な祈祷までは受けず、神社やお寺にお参りだけして済ませる人もいます。
初詣のときに手を合わせる、お守りを受ける、家族の健康を願う。こうした形でも、気持ちの区切りになることがあります。
大切なのは、形にこだわりすぎることではありません。自分が安心できる形で、無理なく受け止めることです。
前厄・本厄・後厄は全部お祓いしたほうがいい?
前厄・本厄・後厄をどう過ごすかは、人によって考え方が分かれます。3年すべて厄払いを受ける人もいますが、必ずそうしなければならないわけではありません。
3年間すべて受ける人もいる
厄年を丁寧に受け止めたい人は、前厄・本厄・後厄の3年間、毎年厄払いを受けることがあります。
これは、「3年間を慎重に過ごしたい」「毎年気持ちを整えたい」という考え方です。
不安が強い人にとっては、毎年お参りや祈祷を受けることで、心の支えになることもあります。
本厄だけ受けてもよい
一方で、本厄だけ厄払いを受ける人もいます。
本厄は、前厄・後厄の中心になる年として意識されやすいため、「本厄だけは受けておこう」と考える人も少なくありません。
前厄や後厄は、正式な祈祷ではなく、お参りやお守りで気持ちを整えるという形でもよいでしょう。
迷うなら参拝先に確認する
厄年の年齢や厄払いの時期、前厄・本厄・後厄の考え方は、地域や神社・お寺によって少し違う場合があります。
迷ったときは、参拝予定の神社やお寺の厄年表や案内を確認するのがいちばん安心です。
「絶対にこうしなければならない」と思い込むより、参拝先の案内を見て、自分が納得できる形を選ぶとよいでしょう。
厄払いの時期を逃したらどうする?
厄払いは、年始から節分ごろまでに受ける人が多いとされています。ただし、その時期を逃したからといって、もう遅いというものではありません。
節分までに行けなくても大丈夫
厄払いは新年や節分までに受けるもの、というイメージを持つ人も多いでしょう。
たしかに、年の初めに厄払いを受けると、気持ちよく一年を始められます。しかし、仕事や家庭の都合で行けないこともあります。
節分までに行けなかったから、もう厄払いの意味がないと考える必要はありません。気になる場合は、行ける時期に神社やお寺へ相談してみるとよいでしょう。
気になったタイミングで相談してよい
厄払いは、厄年の人だけが年始に受けるものとは限りません。
不運が続くと感じるとき、気持ちを切り替えたいとき、家族の健康を願いたいときなどに、神社やお寺へ相談する人もいます。
大切なのは、時期を過ぎたからといって必要以上に不安にならないことです。気になったときに、できる範囲で行動すればよいのです。
無理に予定を詰め込まない
厄払いに行かなければと焦って、体調が悪いのに無理をしたり、忙しい中で無理に予定を入れたりする必要はありません。
厄払いは、心を整えるためのものです。無理をして疲れてしまっては、本来の意味から離れてしまいます。
行ける日を選び、落ち着いた気持ちでお参りするほうがよいでしょう。
厄払いをしないと周りの人に影響する?
厄払いをしないことで、家族や周りの人に悪いことが起きるのではと心配する人もいます。しかし、厄払いをしなかったから周りの人に厄が行く、という根拠はありません。
家族に不幸が起きると自分のせいに感じやすい
自分が厄年のときに、家族が体調を崩したり、身近な人に不幸があったりすると、「自分が厄払いをしなかったからでは」と考えてしまうことがあります。
けれども、家族に起きた出来事を、すべて自分の厄年や厄払いの有無に結びつける必要はありません。
病気やけが、事故、仕事の不調などには、それぞれ現実的な理由があることが多いものです。まずは、目の前の出来事に対してできることを考えるほうが大切です。
厄が周りに移ると考えすぎなくていい
厄払いをしないと家族に厄が行く、厄年の人のせいで周りが不幸になる、というように考えすぎると、心が重くなってしまいます。
厄年や厄払いは、誰かを不幸にするための考え方ではありません。自分や家族の健康、安全、暮らしを見直すきっかけとして受け止めるほうが自然です。
家族や周りの人への影響が気になる方は、厄年に周りが不幸になるって本当?の記事でも詳しく整理しています。
心配なら家族の健康祈願として参拝するのもよい
それでも不安が消えない場合は、厄払いだけにこだわらず、家族の健康祈願として参拝するのもよい方法です。
「家族に悪いことが起きませんように」と怖がるより、「みんなが元気に過ごせますように」と願うほうが、気持ちも穏やかになります。
厄払いを受けるかどうかにかかわらず、家族を気にかけるきっかけにできれば、それだけでも意味があります。
厄除けに行かないほうがいい場合はある?
厄除けや厄払いは、不安をやわらげる方法のひとつです。ただし、どんな場合でも無理に行かなければならない、というものではありません。
体調が悪いときは無理しない
体調が悪いときや、強い疲れがあるときは、無理に厄払いへ行く必要はありません。
厄年だからといって、体調を押してまで出かけると、かえって負担になることもあります。
まずは休むこと、必要なら病院を受診すること、家族に相談することを優先しましょう。厄払いは、体調が落ち着いてからでも遅くありません。
強い不安があるならひとりで抱え込まない
厄年や厄払いのことが気になりすぎて、眠れないほど不安になる場合は、ひとりで抱え込まないことも大切です。
家族や友人に話すだけでも、気持ちが少し落ち着くことがあります。
厄払いは心の支えになることがありますが、不安そのものが強くなりすぎている場合は、まず身近な人に相談し、必要に応じて専門家の助けを借りることも考えてよいでしょう。
厄払いだけに頼りすぎない
厄払いを受けること自体は悪いことではありません。けれども、厄払いだけで生活の不安や問題がすべて解決するわけではありません。
病気なら受診する。事故が心配なら住まいや運転を見直す。仕事がつらいなら休み方や相談先を考える。お金の不安があるなら家計を確認する。
厄払いは安心材料のひとつとして受け止め、現実的な対策もあわせて行うことが大切です。
不運が続くときはお祓いを受けたほうがいい?
厄年ではなくても、不運が続くと感じるときにお祓いや参拝を考える人はいます。気持ちの区切りとして受けるのは、ひとつの方法です。
気持ちを整える目的ならよい
仕事で失敗が続く、人間関係がうまくいかない、家族の心配ごとが重なる。そんな時期には、何かに手を合わせたくなることがあります。
お祓いや参拝によって、「ここから気持ちを切り替えよう」と思えるなら、それは大切な意味があります。
不運が続くときほど、心が疲れています。神社やお寺で静かに手を合わせる時間が、気持ちを整えるきっかけになることもあります。
病気や事故は現実的な対策を優先する
ただし、病気や事故、生活上のトラブルをすべて「厄」だけで片づけてしまうのは注意が必要です。
体調が悪いなら医療機関に相談する。事故が続くなら環境や行動を見直す。人間関係の悩みが深いなら、信頼できる人に話す。
お祓いは心の区切りにはなりますが、現実的な対策も忘れないようにしましょう。
お祓いを安心材料として考える
お祓いは、「これさえすれば絶対に大丈夫」というものではありません。
けれども、「できることのひとつ」として受けるなら、心の支えになります。
不安を完全になくすことは難しくても、少しでも落ち着いて毎日を過ごすための安心材料として考えるとよいでしょう。
厄年や厄払いに科学的根拠はある?
厄年や厄払いには、昔からの言い伝えや風習があります。ただし、科学的に「この年齢になると必ず災いが起きる」と証明されているわけではありません。
科学的に災いが起きると証明されているわけではない
厄年になったから必ず不幸になる、厄払いをしなかったから必ず災いが起きる、という科学的な根拠はありません。
そのため、厄年を信じない人がいても不自然ではありませんし、厄払いを受けないという選択もあります。
一方で、昔から続いてきた風習には、暮らしを見直すきっかけとしての意味もあります。完全に迷信として切り捨てるより、自分に合う距離感で受け止めるのがよいでしょう。
厄年は人生の節目として受け止めると分かりやすい
厄年とされる年齢は、仕事や家庭、健康面で変化が出やすい時期と重なることがあります。
責任が増える、体調の変化を感じる、家族の問題が出てくる、親のことが気になり始める。こうした節目に、「少し慎重に過ごしましょう」と教えてくれるものとして考えると、厄年の意味が分かりやすくなります。
厄年を不幸の予告のように見るのではなく、暮らしを整える合図として受け止めると、気持ちも軽くなります。
海外にも似た考え方はある
厄年は日本らしい文化ですが、海外にも特定の年齢や時期を不吉・注意すべきものと考える風習があります。
ただし、日本のように前厄・本厄・後厄を意識し、神社やお寺で厄払いを受ける形は、かなり日本独自色が強いといえます。
海外にも似た考え方があるのか気になる方は、厄年は日本だけ?海外にもある似た考え方と外国人から見た違いの記事も参考になります。
厄払いに行くなら服装や費用はどうする?
厄払いを受けると決めた場合、服装や費用が気になる人も多いでしょう。ここでは、最低限知っておきたいポイントだけを簡単に整理します。
服装は清潔感のある落ち着いたものを選ぶ
厄払いでは、本殿や本堂で祈祷を受けることがあります。そのため、あまりにラフすぎる服装は避けたほうが無難です。
必ずスーツでなければならないとは限りませんが、男性ならジャケットや襟付きシャツ、女性なら落ち着いたワンピースやきれいめの服装など、清潔感のある装いを選ぶと安心です。
神社やお寺によって服装の考え方が違うこともあるため、心配な場合は事前に確認しておきましょう。
初穂料や祈祷料は事前に確認する
厄払いの費用は、神社やお寺によって異なります。一般的には数千円から一万円ほどを目安にすることが多いですが、金額が決まっている場合もあります。
初穂料や祈祷料の書き方、のし袋が必要かどうかも、参拝先によって違うことがあります。
迷う場合は、公式サイトや電話で確認してから行くと安心です。
厄払いと厄除けの違いは深く気にしすぎなくてよい
厄払いと厄除けは、似た意味で使われることが多い言葉です。
一般には、厄払いは今ある厄を払う意味で、厄除けはこれからの災いを避ける意味で使われることがあります。また、神社では厄払い、お寺では厄除けという印象を持つ人もいます。
ただし、実際の呼び方や内容は神社・お寺によって異なります。言葉の違いに悩みすぎるより、参拝先の案内に従うのがよいでしょう。
厄払いをしないとどうなるかに関するよくある質問
最後に、厄払いをしない場合によくある疑問をまとめます。短く確認したい方は、ここだけでも参考にしてください。
厄払いをしないと本当に災いが起きますか?
厄払いをしなかったからといって、必ず災いが起きるわけではありません。厄払いは強制ではなく、不安をやわらげたり、気持ちを整えたりするための方法として考えるとよいでしょう。
厄払いをしない人はいますか?
厄払いをしない人もいます。厄年を気にしない人、本厄だけ受ける人、お参りだけで済ませる人など、考え方は人それぞれです。
前厄・本厄・後厄は全部お祓いしたほうがいいですか?
3年間すべて受ける人もいますが、必ず全部受けなければならないわけではありません。本厄だけ受ける人もいますし、前厄や後厄はお参りだけにする人もいます。
後厄のお祓いをしないとどうなりますか?
後厄のお祓いをしなかったからといって、必ず悪いことが起きるわけではありません。不安が強い場合は、後厄の年にもお参りや祈祷を受けると、気持ちの区切りになることがあります。
厄払いの時期を逃したらもう遅いですか?
年始や節分までに行けなかったとしても、もう遅いと考える必要はありません。気になる場合は、行けるタイミングで神社やお寺に相談してみるとよいでしょう。
厄除けに行かないほうがいい場合はありますか?
体調が悪いときや、無理をしてまで行く必要があると感じているときは、まず休むことを優先してよいでしょう。厄除けは無理に行うものではなく、心を整えるためのものとして考えるのがおすすめです。
不運が続くときはお祓いを受けたほうがいいですか?
不安をやわらげるために、お祓いや参拝を受けるのはひとつの方法です。ただし、病気や事故、生活上の問題には現実的な対策も必要です。お祓いは安心材料として考えるとよいでしょう。
まとめ
厄年に厄払いをしなかったからといって、必ず災いが起きるわけではありません。厄払いを受けるかどうかは、本人の考え方や気持ちによって決めてよいものです。
ただし、厄年とされる時期は、仕事や家庭、健康などに変化が出やすい年齢と重なることがあります。そのため、厄年をきっかけに暮らしを見直すことには意味があります。
不安が強いなら、神社やお寺で厄払い・厄除けを受けるのもよいでしょう。お参りだけでも、気持ちが落ち着くことがあります。
大切なのは、「行かないと不幸になる」と怖がりすぎないことです。厄払いは義務ではなく、安心して過ごすためのひとつの方法。無理のない形で、心と暮らしを整えていきましょう。

