緑内障性障害はいったん生じると、治癒したり元に戻ったりすることはありません。
それは、緑内障の特徴が神経細胞の消失にあるかからです。
筋肉、骨、皮膚などの細胞のように、
他の細胞で補充される事はありません。
これが中枢神経系の細胞が他の細胞と根本的に異なる点です。
しかし、視野障害については、ある細胞が正常に機能していないものの、まだ死んでいない場合には、
状態が改善すれば神経線維はある程度修復が可能なため、限局的ではありますが回復する可能性が多少はあります。
このような場合には、視野障害が部分的に回復することもあるのです。
現時点では、神経細胞の再生を促す方法がないため、
障害を元に戻すことはできませんが、研究が進めば、おそらく将来的には可能となるでしょう。
それ故、現在の治療の中心は、緑内障の障害を予防すことにあります。
またすでに障害がある場合には、その進行を阻止するよう務めることになります。
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緑内障の治療法
緑内障の治療は大きく分けるとつぎの3つになります。
レーザー治療
外科治療
薬物治療は主に点眼薬による治療で、房水の産生を抑制し、排出を促進する作用のある薬物を用います。
現在はよく効く薬物が開発されており、大半の患者は点眼薬によって眼圧をコントロールすることができます。
欠点は、よく効く薬物であっても、点眼をやめると眼圧が再び高くなるので、生涯にわたって点眼を続けなければならないことです。
しかし、点眼は1日に1~4回のことでありどこでも手軽にできるので、患者にとっては負担が少なく、全身の副作用も少ない治療です。
薬物治療で緑内障の進行を止めることが出来ない場合、あるいは、副作用が出て薬物治療が継続できない場合などは、レーザー治療あるいは外科治療によって房水の循環・排出をよくし。眼圧を下げます。
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